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第50話 満たされた朝、女神の代償

last update Date de publication: 2026-03-19 18:39:29
 翌朝。午前六時。

 遮光カーテンの隙間から、薄い朝の光が差し込んでいた。

 意識が浮上すると同時に感じたのは、肌を滑る上質なシーツの感触と、背中に密着する重厚で、抗いがたい熱量。

「夢じゃなかったんだ……」

 瞼を閉じれば、昨夜の光景が鮮やかに蘇る。

 何百もの視線とフラッシュの嵐を切り裂いて歩いた、あの黄金のランウェイ。

 喝采の渦の中で、怜司が私を「自分のもの」として世界に誇示した、あの傲慢で熱い眼差し。

 そしてこの部屋で、初めて怜司に女として暴かれ、名前を呼ばれ、すべてを明け渡した、あの狂おしいまでに甘く、残酷な充足。

 全身に残る心地よい重だるさと、肌に刻まれた彼の指先の残像が、それらすべてが現実であることを証明していた。

 広すぎるベッドの中で、怜司の逞しい腕は私の腰を強く抱き込み、逃がさないように引き寄せている。

「……起きたか」

 低い、掠れた声が耳元で響く。

 振り返ると、無防備に前髪を下ろした怜司さんと視線がぶつかった。冷徹な支配者の仮面を脱いだ彼の瞳には、昨夜、初めて私を貫いた時の熱の残滓が、蕩けるような甘さを帯びて揺れている。

「おは
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